ネットショップやSNSで、着物地で作られたマスクを見ることがあります。

もし、販売される予定で作られているのでしたら、今一度、ご確認をお願いいたします。

1. 洗えない生地だと不衛生になります。

 着物地は、シルクで作られていることが多いです。

 シルクは洗うと縮んでしまうので、通常はあまり洗うことがありません。

 洗えないマスクは、不衛生になりますので、ご注意ください。

2. 発がん性のある染料を使っている場合があります。

 友禅染や先染めの糸は、柄を表現するために染料が使われています。

 古い着物の中には、「発がん性を有する可能性がある特定芳香族アミンを生成するアゾ染料・顔料」が使われていることがあります。

 そのため、着物の作られた過程を確認することをお勧めいたします。

3. 呉服屋さん・織元さんのマスクは、マスク用の生地で作られています。

 老舗の呉服屋さん、帯の織元さんが発売しているマスクは、マスク用に開発した生地で作られています。

 決して、既存の生地をマスクに転用したものではありません。

 ですから、着物をリメイクしているマスクとは、性質が異なっています。

4. 感染拡大防止の目的なら、使い捨て出来る不織布が最適。

 着物をマスクにリメイクしようと思っている方、着物地のマスクを買おうとされている方は、

 ぜひ、その着物地の出所を確認していただきたいと思います。

 もしかしたら、マスクには適さない素材かも知れません。

 新型コロナ感染拡大防止を目的とするなら、使い捨てできる不織布のマスクをお勧めいたします。