使わなくなった帯、思い出の帯をリメイクして、バッグや小物にされる方もいらっしゃると思います。
洋裁に心得のある方なら、ご自分でも作れるのですが、その際の注意点をご紹介いたします。
1. 表はきれいでも、中の帯芯にカビが生えていることがあります。
帯は、表地と裏地を縫い合わせて仕立てられています。
中には、帯芯というものが入っています。
これは、帯にしわが寄るのを防いだり、帯に厚みを出したりするために入っています。
タンスの中に長く保管されていた帯やリサイクルの帯には、この帯芯にカビが生えて、においがするものがあります。
できれば中を確認し、気持ちよく使っていただきたいです。

2. 帯の裏には無数の糸が張っています。
帯の製造方法の違いにもよりますが、美しく繊細な柄ほど、裏には大量の糸が張っています。
接着芯なども剥がれやすいため、糸の始末にはご注意ください。

3. バッグの角や底は擦れやすいため、帯地が傷まないようにご注意ください。
帯をカットして、バッグや小物ができあがると、それだけで嬉しくなります。
しかし、帯地は擦れると糸がほつれやすいため、バッグの角や底、口周りはできるだけ帯地を使わないようなデザインをお勧めします。
4. 奇抜な色は使いづらい
華やかな帯でバッグや小物を作ると、とてもきれいなのですが、案外使いにくいものです。
日常生活の中で使うには、派手すぎて浮いてしまうことがあります。
長く使うつもりならば、帯地を全面に使うのではなく、別の素材と組み合わせたりして、活用シーンをイメージしながら、
リメイクされることをお勧めします。